ANA国内線【PR】
夢の手枕~Spero Dum Spiro~★跡地★
m03a076d.exblog.jp
トップ
カテゴリ:★精神科生活
  • 抜け殻というお化け
    [ 2012-02-21 19:51 ]
  • It's never too late to learn
    [ 2011-10-18 22:47 ]
  • 医者よ、急げ
    [ 2011-10-11 23:40 ]
  • 向く仕事
    [ 2011-08-12 21:54 ]
  • Mwezi wa nane
    [ 2011-08-06 11:29 ]
  • 呼ばれて、帰って
    [ 2011-07-13 02:43 ]
  • 説明会
    [ 2011-07-09 03:28 ]
  • Mwezi wa sita
    [ 2011-06-01 21:33 ]
抜け殻というお化け
 この前、看護師さんから不安な声で聞かれました。

「先生、○○さん便秘で、摘便したんですけどこんなカプセルみたいなのがじゃらじゃら出てきて。。。何なんでしょう??」

 保管してくれていたらしく、出てきたのはこんなもの↓
 ワタクシは思い当たる節があり、以下。

「あ、これインヴェガ®じゃないですか?あれゴーストピルで出てきますよ」

 対して看護師さん以下。

「ゴースト?何ですかそれ??」



 ゴーストピル(ゴーストタブレット)は、お薬の抜け殻のこと。代表例はオキシコンチン®。精神科ではデパケンR®もその類ですね。こういった薬剤は徐放剤で、ゆっくりと体内に吸収されるようにお薬が工夫されています。この徐放剤の中には、成分を特殊に加工された外膜が包んでいて、安定してゆっくりと成分がじわじわと出るように工夫されているものがあり、そういうお薬は、飲むのが1日1回でも良くなっています。

 この○○さんという患者さんに使用していたインヴェガ®というお薬は、リスペリドン(リスパダール®)の活性代謝物であるパリペリドンの錠剤。これは浸透圧を利用した特殊なカプセルを使っているらしく、1日1回投与が可能になったものです。リスパダール®は、添付文書的には1日2回投与(抗精神病薬の1日何回とか言うのはあまりアテにはなりませんが…)。

 自分はインヴェガ®のゴーストピルを見るのは初ですが、インヴェガ®がゴーストピルになるタイプのお薬であること、後はあまりにも出てきたモノの形がインヴェガ®そっくりだったことが、思い当たる原因となりました。

 医療関係者の方々はゴーストピルについて知っておいて損はないと思います。患者さんにもあらかじめ説明しておきましょう。消化されずに出てくると思ってしまったり、幻覚妄想状態にある患者さんはそれで何かしらの妄想を抱いてしまうやもしれません。これらは不安を惹起させたりアドヒアランス低下にもつながります。

 ということで、実に精神科らしい記事となりました。
Tags:# 
by m03a076d | 2012-02-21 19:51 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(0)
It's never too late to learn
自分の属している精神科に、何と齢60overの先生が来年度入局されるそうです。

月曜日はずっとその先生がいて、自分は「なんかじいちゃんが見学しとるけど何やろ?」とまことに失礼な目でみてしまっていました。そしたら医局会で自己紹介。来年度入局します、と。
昭和45年卒と仰っていたので、ストレートと仮定すると今は65歳くらい?これまでは産業医をされていたそうです。
その仕事をされている時、働く人々の精神疾患がいかに多いか、それによってどれほどの人々が苦しんでいるかということを目の当たりにし続けたそうです。

そして何とこの年になって新たに精神科の門をくぐるとのこと。



かっけぇよじいちゃん!(失礼...)



すばらしいですね。年を取っても今の自分に安住せず、新たなこと、患者さんのためになることを一から学び直そうとするその心意気。60の手習いではないですが、学ぶということに遅いというのは無いんだなと実感しました。人生のお手本のような人でございます。


年を取っても常に学び続ける、そういう姿勢で自分もいたいと思います。
Tags:# 
by m03a076d | 2011-10-18 22:47 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(2)
医者よ、急げ
某月某日、とある病院でカルテ書きをしていました。

そしたら、隣の病棟から

「ハリーコール、ハリーコール。○○病棟まで来て下さい」

晴れた日の平和な病院に響き渡る対医者用赤紙的放送。
お!コードブルー、何だ何だ?と急いで行ったら、高齢女性患者さんの口に看護師さんが掃除機(の先に細い管を装着させたもの)を突っ込んでいました。



時はお昼。そうです。誤嚥です。



頸動脈は触れます。もうすぐ上の先生も来るし、自分はリーダー役となるよりは行動に加わることにしよう、と考えました。患者さんの口をよいしょおと開けます。がんばれ掃除機。
1分もしない内に何人か先生がやって来て参戦。

しばらくしたら、患者さんの顔色が戻って「あ"...」と声を出すようになりました。
「お、戻った」ということで、声かけ。反応します。

良かったですね。どうなることかと思いましたが、掃除機の活躍で閉塞が解除されたようです。お昼が豚カツだったとのことで、それが詰まったのかな?という話になりました。そんな中、患者さんから一言


「豚カツ…食べたい」


ダメ、絶対。

みんな苦笑しながらも、こう言えるなら大丈夫だと安堵。ちなみに患者さんの残った豚カツは隣に座っていた別の患者さんが食べてしまったみたい。どんな世紀末。。。

そういえば自分はお昼まだだったなと思い、食堂へ。その日のお昼ご飯は



豚カツ定食



お前か。。。
ばーさん、これ詰まらせたんだなという思いを噛み締め、カツも噛む。


かったい。。。


こりゃ詰まるな、と了解可能。



精神科の単科病院ですが、そんな日もあります。
Tags:# 
by m03a076d | 2011-10-11 23:40 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(0)
向く仕事
先日、精神科の師長から


先生、何で精神科にしたの?


と言われました。
今聞くか!?と思いましたが、なぜか伺うと


救急の方が合ってそう


確かに、それはよく言われます。瞬時の判断と初期治療、これには魅力を感じます。
自分が本当に精神科に向いているのかは全く分かりませんが、今のところ深く人生について思い悩むことなくやれているので、それは幸せなのかもしれません。精神科の勉強の仕方はまだまだどうすれば良いのか判然としませんが。。。
どんな科でもなってみなければ分からない、ということはありますが、なったからには合う合わない言ってないで貪欲に勉強して腕を磨いていこう、と思っております。

ちなみに、自分の上司がまだ研修医だった頃、精神科の偉い先生に「どういう医者が精神科に向いているんですか?」と聞いたことがあったそうです。
そうしたらその偉い先生は



病院を歩いていて、患者さんから道を良く聞かれる奴が向いている



と答えたとのこと。「全くエビデンスはないけれど、パッと見て接しやすさを感じられる人が良いのかもしれんね」と上司は振り返っておりました。
その点であれば、自分は意外と外来棟で患者さんから呼び止められて道を聞かれることが多いので、ひょっとしたら向いているのかもしれません。
将来の科に悩んでいる方は、ほんの少し参考にしてみて下さい。
by m03a076d | 2011-08-12 21:54 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(2)
Mwezi wa nane
八月。暑いですね。

いつも使っているパソコンの調子がおかしくなってしまったので、現在当直先のパソコンから更新しています。今のところ平和。

ここのところ、特記すべき事項もなく日々が過ぎております。
今月もいろいろと本を読んで勉強勉強。

読む本も操作診断のものよりは村上仁とか木村敏とか安永浩が多くて、同期からは「m03a076d君はどこに行こうとしてるの?」と言われました。自分としても非常に迷走中で、いったい何を勉強しているのかと自問してしまう時もふとあります。明日の診療にすぐ役立つ!という感覚に乏しいので、少し焦ってしまうことも。でもこういうのも大事なんじゃないかなと、特に木村敏には憧れてしまいます。
もちろん、DSMも薬物も勉強してますよ。バランスも取らねばいけないと思っています。
by m03a076d | 2011-08-06 11:29 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(6)
呼ばれて、帰って
7/13 AM2:40
現在当直中。寝ていたら病棟から呼ばれて、さっき戻ってきたところ。目が覚めました。
輸液が必要な患者さんがいまして、生食をオーダー。ということは、、、



お、これは数ヶ月ぶりのルート確保...??



精神科は殆ど手技らしい手技を行わないので、ルート確保も珍しい。研修医時代に化学療法部で鍛えた技術が今ここに、、、と思いきや、屈強な男性看護師さんが


「先生、ありがとうござぁした。後やっときますんで」


おー、かっけぇ。。。一人取り残されてポテポテと当直室に戻った次第です。
大学ではそんなことなくて、どんな科でも「先生、ボーッと突っ立ってないで早くやってくださいよ」みたいな感じでルート確保をこちらがするんですが、やはり違うなと実感。何もしないというのもちょっと淋しかったのではありますが。。。



そんなこんなで再び睡眠に入る予定です。寝られるかしら。。。
Tags:# 
by m03a076d | 2011-07-13 02:43 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(4)
説明会
明日、と言ってもこんな時間(AM3:00)なので今日ですが、全国の研修医向けに名大病院精神科の入局説明会が行われます。もうそんな季節なんですね。
自分がレジデントの生活をスライドでちょろちょろっと説明する担当になっています。
今年度の入局者は総勢18名。昨年度も12名なので、精神科は一大勢力にのし上がっております。来年度はどのくらい入ってくれるでしょうか??

名大精神科は強制的に勉強をさせるという雰囲気はありませんので、自主性が重んじられます。セミナーはほぼ毎日18時から開かれていますが、自由参加です。そして精神科は他の科に比べたらまだ時間に余裕があります。だからといって勉強しないで遊びすぎると、同期との間でもあっという間に差がつきます。ある程度の自制心を持って、きちんと勉強する、そして分からないところは調べる/上の先生に聞くなどしておかないといけません。幸いに名大は薬理・精神分析・精神病理など、その環境は非常に揃っています。上手く利用しましょう。

ま、そんなこんなで説明会がありますので、よろしくお願いします。
10月にもありますので、皆さん是非参加してみて下さいまし。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆第1回説明会終了しました☆
10人以上の方々に来て頂きました。ありがとうございます(少し早口になってしまったので分かりにくかったかも知れません)。最後には先々代の教授である笠原先生(「うつ病の笠原-木村分類」の笠原先生です)もいらっしゃって、83歳にも関わらずお元気な様子でした。
とにかく、トップダウン式ではないことはお分かり頂けたかと。結構自由な裁量なんですよ。
見学なども随時受け付けていますので、是非是非。
by m03a076d | 2011-07-09 03:28 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(0)
Mwezi wa sita
6月となりました。

精神科では外来を持ち始めていますが、救急で身についた短期決戦のクセを修正しようと自分との格闘中。。。精神科は1人の患者さんを数年フォローすることが多いので、長期的な視野に立たねばいかんのですが、どうも急いてしまいます。
先日の当直では、本当に久々に救急車で来た患者さんを診ました。病院の玄関で待つ感じ、懐かしい。。。幸い大きなこともなく、1時間ほどでご帰宅の運びとなりました。

最近は苦手な薬理の勉強もして、スキーマ療法の考え方を診療に生かそうと、何か3月までとは全く畑違いのことをしている不思議。いやはや、日々是勉強ですね。
でも先手を打つというか、仕掛けるのは早いです。特に投薬。最低限見なきゃいけない期間は見てますが、その間も効果なかったらこうしてああして、と1人で空想に浸っています。この考え方が良いのか、それともどっしりと構えてあんまり動かないのが良いのか、ケースバイケースなのでしょうね。経験を積んで臨機応変に行きたいものです。
by m03a076d | 2011-06-01 21:33 | ★精神科生活 | Trackback | Comments(2)