これまで、なんやかんやとテキストを挙げてきましたが、結局何が良い?と言われると。。。
~基礎医学~
遠い昔に終了した基礎医学。今、自分がそれを学んでいたらどんな教科書を使うだろうか…。
以前、3回に渡って基礎医学の教科書について自分や多くの新大生が使用したものを挙げてみました。今回は、自分だったらコレ使うな~と言うものを出してみます(新潟大学医学部医学科2年-4年前期という前提で)。最近は良い本も和訳されてますし、羨ましいですね。
どの科にも言えますが、試験対策のプリント、いわゆる「シケタイ」だけは必ずやりましょう。教科書だけでは点が取れないのも事実(臨床医学にも言える)。
■解剖学
教科書:臨床のための解剖学+イラスト解剖学
図譜:ネッター解剖学アトラス(もはや定番?)
図譜の次点:プロメテウス解剖学アトラス 1, 2, 3(揃えると高いのが難点…)
写真版アトラス:解剖学カラーアトラス(グループの誰かが持っているのでそれを利用)
実習書:解剖実習の手びき
→New!「解剖実習マニュアル」という本、実に良いですね!実習が楽しくなると思いますよ!剖出の手順がきちんとイラスト化されていて、オススメ!!!!
■発生学
教科書:医学要点双書 発生学
(カンタンに発生学を学べる良書。新大ならラングマンは要らない。講義は多くが寝る)
■組織学
教科書:入門組織学+牛木先生の講義!(コレ重要)
(組織好きにはBasic HistologyかHistology: A Text And Atlas With Correlated Cell and Molecular Biologyを。両者とも和訳もあり)
アトラス:カラーアトラス組織・細胞学(新大生御用達!)
(牛木先生の書いた入門組織学は20年前の本で内容が古い。これだけでは試験で問われる内容全てをカバーすることは出来ないため、新しい教科書を買うか講義を聴くことが試験突破のカギ)
■生化学
教科書:シンプル生化学+Lippincott’s Illustrated Reviews: Biochemistry(和訳あり)
(講義は大量に戦死者が出る。指定教科書は買わずに先輩から貰う。頭がまぶしい)
■分子生物学
教科書:分子生物学超図解ノート+Essential細胞生物学
(講義は意識が良く飛ぶ。指定教科書は買わずに先輩から貰う。頭がまぶしい)
■生理学
教科書:コスタンゾ明解生理学
(コレは良い教科書!生理学テキストは文章が分かりにくい)
■神経解剖学
教科書:イラスト解剖学+たのしく読めて、すぐわかる 臨床神経解剖+神経解剖カラーテキスト+絵で見る脳と神経
(これで無敵。車田先生のお蕎麦を狙え!「絵で見る脳と神経」は後々まで使える)
■薬理学
教科書:NEW薬理学+分子神経薬理学+図解薬理学+薬理学プレテスト
(分子神経薬理学は図書館で借りる。本の内容がそのまま試験に出ることもあるので3年前期の試験前に読んでおいた方が良い。図解薬理学はオーラル用に。薬理学プレテストは4年用。Lippincottは有名だが、NEWの方が圧倒的に詳しい。薬理の試験は気合を入れて臨むべし!!)
■病理学
教科書:シンプル病理学orわかりやすい病理学or講義
(新大は病理がぬるいのでこれで充分。講義を聴いていたら教科書は不要かも。しっかりやりたければ、ルービン カラー基本病理学。ロビンスは和訳が下手)
アトラス:カラーアトラス基礎組織病理学
(アトラスは安いもので充分。どうせ国試前はイヤーノートアトラス使うから)
■微生物学
シンプル微生物学or講義
(試験は簡単なので標準は要らない。ホコリを被るだけ。シンプルすら不要?)
■免疫学
絵でわかる免疫+Cellular and Molecular Immunology(和訳あり)
(絵でわかる免疫は、vs.安保徹教授用に。ダツに驚く)
■寄生虫学
いらない。読みたければ図書館で適当なものを借りる。でも意外に落とす人がいる。
このような感じ。自分は生化・組織・神経解剖・免疫・微生物で洋書を使いましたが、今はそれらも和訳が出てるんですよね。良い時代になったものです。そしてコスタンゾが訳されたというのが大きいでしょうか。多分まだ生理学テキストを使っている人が多いと思いますが、コスタンゾは同じようなページ数ながら内容はそれを軽く越える教科書です。見比べてみて下さいな。
新大は2年の勉強が大変。1年間五十嵐キャンパスでのほほんと暮らしていたこともあり、格段に忙しく感じます。のほほんとは言うものの自分が1年の時は49単位取らねばならなくて、前期は結構大変でした。今は単位数も減ったんですよね。
また、2年の頃は試験勉強の仕方も各々のスタイルが出来てませんから、どうして良いか分からなくなることも。「シケタイ」を中心に、教科書と講義で護衛をしつつ試験に臨むと言うのが典型例で、かつ最も危険が少ないと思われます。
~臨床医学~
こちらは医学生の多くが使用するであろうものをざざっと。。。
■メジャー科目
基本は”STEP”+”病気がみえる”のセット。
神経と血液はSTEPではなく”できった”がオススメ。
循環器が好きならSTEPの代わりに”ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理”も良い。
“講義録”シリーズはSTEPよりもしっかり系。STEPが合わない人用。
ポリクリ(病棟実習)が始まる前後に”イヤーノート”を買う。これは必須!”イヤーノートアトラス”も買っておこう。
メジャーは、6年になったらイヤーノートが中心。他のテキストでイヤーノートに載っていない事が書かれてあり重要そうであれば、イヤーノートに書き込んでいくという方法を自分は取った(何冊も見返す必要がなくなるので)。
■マイナー科目
これも基本はSTEPで。イヤなら講義録を。
自分のようにマイナーが嫌いな人は”100%”シリーズを代用。
ただし皮膚科は”あたらしい皮膚科学”を推奨。
麻酔科はSTEPではなく100%の方が良い。
“レビューブック マイナー”の1冊でも国試は何とかなってしまう。
皮膚・耳鼻・眼はマイナーでも良く出題される方なので、多少力を入れるべき(しかも問題は難しくない)。自分は麻酔科と放射線科を捨てました(出題数が少なすぎるので)。
■小児科
STEPは厚すぎる感あり。対抗馬に”国試小児科学”を。
ですます調の文章が好きなら”エビデンスに基づいた小児科学”。上下あり。
小児科は新生児疾患と発達を押さえれば、あとは結構イヤーノートと被ってくる。
■産婦人科
STEP+病気がみえる、がデフォ。薄いものでは”PRIME”があり、100%もまとめとして悪い出来ではない。
イヤーノート的なモノに”COMPASS”があるものの、初学者向きではない。
■画像診断
“ゼッタイわかる”シリーズ。特に頭部は分かりやすい。1冊で済ませたいなら”画像診断コンパクトナビ”がオススメ。イヤーノートアトラスと併用。
これが標準装備でしょうか。あとは自分なりに入れ替えたりプラスしたりをお好みで。
基礎は新大に特化した感じですが、臨床の方は恐らく多くの医学生が持つであろうものを想定しており一般性があるかと。選ぶのって難しいよね…。
でも臨床はこんな感じで選ぶと経済的損失が少ないかも(基礎は必要に応じて減らして下さい)。
■その他 分野別の教科書
神経内科→
コチラ循環器→
コチラ心電図→
コチラ血液学と呼吸器→
コチラ腎臓内科→
コチラ消化器と代謝とリウマチ病→
コチラ感染症→
コチラマイナー→コチラ(
1,
2)
精神科リストマニア→
コチラ産婦人科リストマニア→
コチラ小児科リストマニア→
コチラ基礎医学→コチラ(
1,
2,
3)
洋書の勉強法→
コチラ